グランド・ピアノを弾く時、私はどうしてもある部分に目が行く。それがなんと言う名称なのかは知らない。
鍵盤の蓋をあけると、蓋と鍵盤の境目に、フェルトが一直線に貼り付けてある。おそらく、鍵盤を傷つけないためのフェルトだろう。
この写真は、日曜日に弾いたベーゼンドルファー。
禺画像]
このフェルト、ピアノのメーカーによって色が異なる。このベーゼンドルファーは、明るいところで見ると、茶色だった。
経験と画像検索を元にすると、このようになる。
スタインウェイ:コンサートグランドなどはおおかた黒っぽい。物によっては、赤もある。
ベヒシュタイン:緑。かなり個性的。
ベーゼンドルファー:茶色
ブリュートナー:すこし明るい青っぽく見える。
ヤマハ:おそらくすべて真っ赤
カワイ:濃紺。私が通常弾いているのがこれ。
さて、ここでTP&HBの凄腕キーボーディスト,ベンモント・テンチの登場。
この画像は、Live at the Olympic (2002) で、彼の手元を写したものだ。
禺画像]
蓋にあるはずの、メーカーのロゴが、フィルムのようなもので隠されている。大人の事情があるのだろう。
照明が暗いが、例のフェルトが真っ赤であることは見て取れる。スタインウェイも一部は赤いが、スタインウェイのロゴは、Sの字を竪琴型にデザインしたマークと、Steinway & Sons とあり、このフィルムの大きさでは隠しきれないだろう。
そうなると、当然これはヤマハ YAMAHAと言う事になる。
もっとも、ベンモントは「ヤマハを愛用している」と何度も公言しているし、そもそも世界のポピュラー界で、ヤマハは絶大な人気があるので、見なくても分かる。
しかし、クラシック系の楽器はエレキ・ギターと違って外見の違いに乏しいので、こんな小さなフェルトの色さえも、気にし始めると、気になって仕方がなくなる
ピアノのブランドを確認していて、ブリュートナーにふと目がとまった。私とは縁の薄いピアノだが、ある有名なロック映画のワンシーンに登場した。この話題は、また次回。
セコメントをする