八名信夫は俳優になる前、北海道日本ハムファイターズの前身にあたる、東映フライヤーズのピッチャー、つまりプロ野球選手だった。
TP&HBファンのオフ会ではたびたび、興味深い映像を仲間と一緒に鑑賞し、楽しんでいる。
私がオフ会に参加させてもらうようになって間もなく、1994年11月サタデー・ナイト・ライブに出演した際の、ライブ映像を見せてもらった。すなわち、
8月2日の記事で紹介した映像である。
この時のトムさん何を思ったか、前髪を上げるという大冒険に出た。それを見るやいなや、トムさん大好き女の子 ― 「トムさん」という呼称を発明し、広めた大偉人。容姿を重要視する我々女子ファンの鑑とも言うべき、伝説のトムさんファン ― が、叫んだ。
「ぎゃー!青汁ーッ!」
それ以来、1994年秋の一時期、前髪を上げていたトムさんの事を、「青汁」と呼ぶ。
要するに、前髪を上げて頭蓋骨の形が露わになった姿が、八名信夫に良く似ているということ。
はじめて、30秒バージョンのCMを見た。「青汁は体に良いんですよ!サンキュー、オヤサイ、覚えやすい番号でしょう?」…なんだ、そのあてつけがましさは。自分で自慢げに言うのは、野暮というものだ。日本人の美意識には合わないぞ。
それでも、八名信夫、イコール青汁という図式が常識になるのだから、やはりこのCMは大したものだ。
トムさんの娘、エイドリアを見ればわかることだが、トムさんのあの額の形は毛髪の問題というより、頭蓋骨に由来している。トムさんのファンである以上、彼の頭蓋骨まで愛するべきではあるものの、あの長く美しい金髪と、絶妙な流れ具合に惚れている我々としては、青汁は心臓に悪い。(青汁は体に良いんですよ!)
見慣れると青汁も格好良いのだが、サングラスがないと、青汁加減がさらに濃くなるだろう。結局、この姿は短命に終わったので、「不評」だったと判断するべきだろう。
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