F1第7戦,カナダGPは凄いことになった。スタートからウェットだったのだが、レース序盤雨が激しく、25周ほどで赤旗中断となった。なんと中断時間2時間。衛星中継だった地上波テレビはレース再開に間に合わずに終わってしまい、私はニュースで結果を知った次第。
中断中、番組もつなげなければならず、アナウンサーと解説の片山右京が色々と話していた。画面の国際映像もレーサーやガレージ、パドックの様子や、観客席などを映すのだが、途中で赤い頭のセレブ然とした女性を追いかけ始めた。私は彼女が誰だか分からなかったのだが、フジテレビのアナウンサーと右京さんも分からなかったらしい。やがて視聴者からの情報で、歌手,モデルのリアーナだったことが判明した。
右京さんは「セレブに疎くて済みませんと」苦笑していたが、ついでに彼の現役時代のエピソードとして、「ジョージ・ハリスンさんが来ていたんですけど、分からなかったんです」とコメント。アナウンサーもどう突っ込んだやら、ちょっと困った様子だった。
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右京さーん!右京さんッ!その天然大ボケっぷりが大好きです!
リアーナが分からないのはべつにどうと言うことは無いが、F1界でジョージを知らないというのは凄い!本当におセレブに興味ないんですね!そんな右京さんが大好きです!
実際、右京さんの現役時代、その天然キャラが大ウケで、F1関係者の間でも大人気だったし、レーサーの間でも愛されていたらしい。インタビューも面白すぎて、大人気だったとか。当人は「英語の問題で…」と言っているが、いやいや、日本人がその程度で馬鹿ウケを取れませんよ。
ジョージがF1に相当入れ込んでいたのは有名な話。彼のことなので、いったんF1界で人と付き合えば、とことんその友情を深めていったことは想像に難くない。デイモン・ヒルがまだ駆け出しで資金難に陥ったとき、亡父の友人だったジョージに援助してもらった話も有名。デイモンはチャンピオンになった時に返済を申し出たが、ジョージは断った。
ジョージとF1とくれば、もちろん "Faster"。1979年[George Harrison] に収録されている。
このジョージのギター、格好良くて可愛い!ビデオにジャッキー・スチュワートが運転手役で出演している。ほかにも、70年代の名だたるマシンやレーサーが登場する。6輪F1マシンとか、後部の空力ファンとかも凄い。前述のデイモン・ヒルの父,グレアム・ヒルの姿も一瞬映る。紺色に白線8本のヘルメットの人物で、このデザインはデイモンも継承している。
曲調は、F1の歌にしては意外と長閑な雰囲気だ。無論、冒頭とエンディングのエンジン音はいかにもF1なのだが、いかにもジョージらしい柔らかで洒落た雰囲気が基本で、アコースティック・サウンドが基調になっている。F1のハイテクでひたすら早いというイメージよりも、このスポーツに集う人々の賛歌であり、F1を楽しむ幸福感の発露でもあるのだろう。
この曲はシングルになっているのだが、そのアナログ・ピクチャーレコードがこれ。
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一番上から、右回りに…
ファン・マニュエル・ファンジオ(アルゼンチン)
50年代F1草創期の英雄
ジャッキー・スチュワート(イギリス)
60〜70年代のチャンピオン。ジョージの親友のひとり。後にチームも運営
ニキ・ラウダ(オーストリア)
70〜80年代のチャンピオン。フェラーリの不死身の英雄
ヨッヘン・リント(オーストリア)
70年代、シーズン中に事故死したものの、それまでの成績でチャンピオンになった人物
ジム・クラーク(イギリス)
60年代、最速伝説をもって2度チャンピオンになったが衝撃的な事故のため、32歳で死去
グレアム・ヒル(イギリス)
元祖モナコ・マイスター。1975年にヘリコプター事故で死去。典型的英国紳士として知られた
ジョディ・シェクター
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