人に教えてもらい、東京は渋谷のBunkamuraで、
「ART OF UK ROCK / アート・オブ・ブリティッシュ・ロック」なる展覧会が開かれていることを知った。
展覧会…というか、展示販売会。気に入った作品があれば購入可能。高いけど。
タイトルのとおり、UKロックを題材としたアート作品展だ。ただし、作者には偏りがある。TP&HBの[Live Anthology] のデザインも手がけた、シェパード・フェアリーの作品がすごく多い。
ほかは、ウォホールや、バンクシー、Mr.ブレインウォッシュ、ジョン・レノンなど。また、写真やジャケットデザインなどもある。
改めて実感したのは、ビートルズというバンドの凄さだ。この場合はビジュアル面のことである。
彼らの凄さは音楽そのものもさることながら、ウィットに富んだ発言や、ディラン様に言わせれば「親しみやすさ」、そしてそのルックスの良さも図抜けていた。
音楽を抜きにして比較しては気の毒という物だが、しかし同時代の同様のバンドであるストーンズや、キンクス、フーなどに比べて、少年のような青年たちの「粒ぞろい」のルックスの良さは、ビートルズには敵わない。
ビートルズはメンバーがまだ二十代のうちに解散してしまったので、そういう儚さも含めたビジュアルの良さも、アピール力を持っているのかも知れない。
とにかく、長命こそしなかったが、60年年代という特殊な時代を象徴するのに、このようにルックスの良いバンドを持つことが出来たのは、人類の幸運とでも言うべきだろう。逆にルックスも良かったからこそ、時代の象徴にもなり得たのだろうが。
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ビートルズ以外のところでは、ジョージのシルクスクリーンが格好良かった。最近の作品で、フェアリーの作品だと言えばピンと来る人もいるだろう。まだ三十にもならないのに、格好良さと貫禄を備えたジョージの輝きがよく表現されている。
1980年マーキーの前で撮影されたポール・ウェラーとピート・タウンゼントの写真も良い。特に前者が格好良い。
来場客達は、年齢もさまざまで、みんなどれかの世代の音楽が好きそうな様子だった。それでも、やはりビートルズ関連の前はやや人が多い。
入場無料で、大した量の展示ではないので、軽く入って軽く見るにはちょうど良い ― 時間つぶしにはなりそうだ。
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