ART OF UK ROCK / Bunkamura
2012-06-14


人に教えてもらい、東京は渋谷のBunkamuraで、「ART OF UK ROCK / アート・オブ・ブリティッシュ・ロック」なる展覧会が開かれていることを知った。

 展覧会…というか、展示販売会。気に入った作品があれば購入可能。高いけど。
 タイトルのとおり、UKロックを題材としたアート作品展だ。ただし、作者には偏りがある。TP&HBの[Live Anthology] のデザインも手がけた、シェパード・フェアリーの作品がすごく多い。
 ほかは、ウォホールや、バンクシー、Mr.ブレインウォッシュ、ジョン・レノンなど。また、写真やジャケットデザインなどもある。

 改めて実感したのは、ビートルズというバンドの凄さだ。この場合はビジュアル面のことである。
 彼らの凄さは音楽そのものもさることながら、ウィットに富んだ発言や、ディラン様に言わせれば「親しみやすさ」、そしてそのルックスの良さも図抜けていた。
 音楽を抜きにして比較しては気の毒という物だが、しかし同時代の同様のバンドであるストーンズや、キンクス、フーなどに比べて、少年のような青年たちの「粒ぞろい」のルックスの良さは、ビートルズには敵わない。
 ビートルズはメンバーがまだ二十代のうちに解散してしまったので、そういう儚さも含めたビジュアルの良さも、アピール力を持っているのかも知れない。
 とにかく、長命こそしなかったが、60年年代という特殊な時代を象徴するのに、このようにルックスの良いバンドを持つことが出来たのは、人類の幸運とでも言うべきだろう。逆にルックスも良かったからこそ、時代の象徴にもなり得たのだろうが。

禺画像]

 ビートルズ以外のところでは、ジョージのシルクスクリーンが格好良かった。最近の作品で、フェアリーの作品だと言えばピンと来る人もいるだろう。まだ三十にもならないのに、格好良さと貫禄を備えたジョージの輝きがよく表現されている。
 1980年マーキーの前で撮影されたポール・ウェラーとピート・タウンゼントの写真も良い。特に前者が格好良い。

 来場客達は、年齢もさまざまで、みんなどれかの世代の音楽が好きそうな様子だった。それでも、やはりビートルズ関連の前はやや人が多い。
 入場無料で、大した量の展示ではないので、軽く入って軽く見るにはちょうど良い ― 時間つぶしにはなりそうだ。
[Rock 'n' Roll]

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