Cruel to be Kind / 恋のホワン・ホワン
2012-07-09


TP&HB公式ページのライブ・リキャップによると、6月20日ロンドン, ロイヤル・アルバート・ホールには、スペシャル・ゲストのスティーヴ・ウィンウッドの他にも、オリヴィア・ハリスンや、ヘレン・ミレン,ジミー・ペイジ、そしてニック・ロウの姿もあったそうだ。

 ニック・ロウ。私は特にファンという訳ではないが、一応ベスト盤と、"Laabour of Lust" は持っている。もちろん、名曲 "Cruel to be Kind" がお目当て。他の曲の名曲揃いだが、とりわけこの "Cruel to be Kind" は超名曲だ。
 まずは、ニック・ロウと当時の奥さん,カーリン・カーター(彼女については色々アレだが、ここでは措いておく)自ら新婚夫婦を熱演。そしてこういうポップで ♪テュッテュルュッ テュッテュッテュ♪ な曲に向いている、デイヴ・エドモンズが運転手で出演している。



 何度聞いても、非の打ち所のない完璧な名曲ポップス。こんな曲、一曲でも作ることが出来れば、ミュージシャンとしては十分ではないだろうか。

 オリジナルがあまりにも名曲なので、当然カバーも多い。おおかたオリジナルに沿ったカバーをすれば、間違いの無い仕上がりになる。編曲も元があれだけ完璧なら、あまりいじらないのが賢いだろう。
 面白いところでは、ギリシャ語版なるものがある。アーチストは Στα〓ρο〓 Μιχαλακ〓κο〓 とのことだが、全くなんと読めば良いのか分からない。アルファベット表記は、Stavros Michalakakos。スタヴロス・ミカラカコス?



 べつに原曲をどういじるでもない、ストレートなカバーで良い。ええと、現実逃避してリゾートしている場合ではありません。多分。

 「なんと読むのか分かりません」なんて失礼なこと、日本人に言われる筋合いは無い…と思い直す。そういうわけで、最後は謎の ― いや、有名な ― 日本人のカバー。かなり腰砕けになるので、体調の悪い人は気をつけて聴いた方が良いし、家族が周囲に居る場合も、ボリュームに注意を要する。



 一体、何がどう、どうなってこうなったのだろうか。
 誰の思いつきで、三遊亭円丈にこの名曲を歌わせたのか。「イエローサブマリン音頭」とはまた、目指すものが違う。「音頭」は、あれはあれで歌が上手いではないか。こっちはあまりの調子っぱずれにノックダウンさ。
 ジャケットのリッケンバッカーはどこから持ってきたのか。ホワン・ホワンってなんだ。「お、べーいべー」の頭が微妙に裏拍にもなり切れない加減なのは、わざとなのか。お手上げなのはこっちだ。果てしなくお手上げだ。
 あまりの事に突っ込むのも馬鹿馬鹿しいけれど、これはこれで笑えるので、まぁいいか。

 要するに、結論は "Cruel to be kind" は名曲だと、それが言いたいんだ。
[Rock 'n' Roll]
[その他色々音楽]

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