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ニューヨーク・ツアー・レポートを、Cool Dry Place にアップしました!
ジャック・ブルースが亡くなったというニュースを聞いた。71歳。
私にとってのジャック・ブルースは即ち、クリームのベーシスト,ボーカリストということになる。それ以外の彼は知らない。
クリームは、社会人になってCDをあれこれ買えるようになった頃、かなり聴いていた。しかし、最近はさっぱり聴かない。ブルースが亡くなったということで、改めて一通り聴いてみた。
かなり頻繁に聴いていた理由は、やはりまず楽曲の良さ。一つ一つの曲が格好良くてイカした名曲。それを三人のパワフルな演奏で堂々と押し出す感じが、また格好良い。この頃のクラプトンにはいけ好かない「余裕」というものがなくて、がむしゃらな一途さが感じられる。
これも好きな曲の一つ。タイトルも格好良い。"Tales Of Brave Ulysses"
一方で、クリームをあまり聴かなくなった理由もよく分かった。
私はダラダラと長いジャム,インプロヴィゼーション(即興演奏)が苦手なのだ。他のジャンルでも駄目なため、ジャズもかなりの部分で苦手である。
ロックの良さは短い時間に、緩急,高低,アクセント,流れを上手い構成で配置する、手頃感だと思っている。クリームの三人の熱く、長い「バトル」は私には退屈。特にドラム・ソロは本気で存在意義が分からない。ドラム・ソロは8小節が限度だろう。
要するにクリームのライブの良さを理解できないのだ。これではクリームの良さの半分も理解できないというわけ。
残念といえば残念。スタジオ録音の楽曲の一つ一つは好きなだけに、惜しい。
ジャック・ブルースが亡くなって、彼らしさ、クリームらしさが苦手であることを再認識するのは皮肉なことだが、仕方がない。
インプロヴィゼーションが苦手でも、クリームが伝説の名バンドであることには変わらないし、ライブはともかくとして、クリームを再評価して聴く気持ちにもなった。
ジャック・ブルースの履歴を見ると、クリームの前は短期間だがマンフレッド・マンに在籍したことがあるとのこと。これは驚き。クラウス・フォアマン加入前に在籍したそうだ。
この "Pretty Flamingo" は、ブルースが参加している曲。
別にブルースでなくてはいけないという理由はなさそうだが、こういう切なくて可愛い曲に彼が参加していたというのも、ロック史の一幕だ。
R.P.S.,Jack Bruce.
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