The Continuing Adventure of Kimi Raikkonen
2018-09-11


私を含めた、多くのファンの願いもむなしく、フェラーリはキミ・ライコネンとの契約を今年限りとし、来年からシャルル・ルクレールがセバスチャン・ベッテルのチームメイトになることが、正式に発表された。

 覚悟はしていたが、ショックで、悲しい。本当に残念。
 ありがとう、キミ。本当にありがとう。寂しくなるけど、あなたの事は、ぜったい忘れない …… って!ちょっと待てぇ!!

 ザウバー・アルファロメオと契約?!しかも2年?!


 意外過ぎて、超びっくり!!
 いや、確かにキミ・ファンの「妄想」としてはあったと思うよ?でも、まさか!いや、まさか!そんな夢みたいな事、あるはずないだろう?!キミはフェラーリを最後に F1 を引退し、家族と静かな生活を送るんだとばかり…!それでも十分、感謝してあまりあるのに!!キミの居ない F1 の時代が来るんだと覚悟していたのに!!
 ザウバーで!走る!キミ・ライコネンが!!
 超嬉しすぎてニヤニヤが止まらないんですけど!ニュースリリースからずーっとニヤニヤが止まらなくて、嬉しくて、ワクワクしすぎて、ヒャッハーーーー!!!

 整理しよう。

 まず、フェラーリ。
 そもそも、ルクレールと2019年の契約を交わすことが、前提で話は進んでいたのだろう。しかし、予想外のトップ交代や、キミの好調さから、キミの契約続行にも揺れ動いたのではないだろうか。
 しかし、フェラーリは次世代のスターも育てたい。すでに他のチームにはフェルスタッペンをはじめとする、若いスター候補がいる。その対抗馬が必要だ。
 ルクレールには魅力がある。フェラーリの決断の遅れ,方針の揺れが影響して、チームとしての前進を止めたくはない。キミは惜しいが、時間には逆らえないのだ。

 それからセブのこともある。4年連続ワールド・チャンピオンで、しかもまだ二十代半ばだったセブは、フェラーリに来て、居心地良いことこの上なかった。もちろんナンバー・ワンドライバーだし、チームメイトは8歳年上で、親友のキミ。優しくて、正直で、最終的には守ってくれる。去年の契約条件にまでキミを入れたのだから(噂だが、真実だろう)、まさに至れり尽くせり。
 しかし、勝てる車でありながら大きなミスも多い。そろそろ、お兄さん達に守ってもらえるばかりの環境ではなく(実際、F1で年下がチーメイトだったのは、2014年だけでは?)、責任という重圧と、下からの突き上げでプレッシャーのかかるポジションに移行しなければ、セブは成長していけないかも知れない。
 そうして新しいフェラーリがまた前進するのは、とても良いことだろう。

 さて、ザウバー・アルファロメオ。
 2017年9月7日の記事でも言及したとおり、私はアルファロメオにある程度の好意を持っている。今年から、ザウバーと提携したタイトル・スポンサーとして F1 にその名が帰ってきて、格好良いエンブレムが車体に輝いている。あのエンブレムの車にキミが乗るなんて!!高校生のころから、ずっとキーホルダーを持っていた甲斐があるというものだ。
 ザウバーというチームも、好きな方だ。何せ私が F1 を見始めた頃からあるチーム。城達也の声で「この、おじさんは、ペーター・ザウバー」というナレーションを聞いた覚えがある。日本人ドライバーもお世話になっているし、セブ、キミもザウバーから F1 デビューした。
 もちろん戦闘力の劣る車ではあるが、フェラーリエンジンだし、期待は持てる。
 ザウバーとしては、F1 随一の人気を誇り、経験豊かなキミが加入することで、得る物は多いだろう。技術面でも、金銭面でも、モチベーション面でも。彼がいるといないじゃ、注目度が全く違う。

 そして、キミとザウバー・アルファロメオとの契約は、ザウバーとフェラーリの関係強化を表しているようにも思える。

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[F1 GP]

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