2020-05-24
映画「ノッティングヒルの恋人 (Notting Hill / 1999)」を見た。初めて見た。
映画「イエスタデイ (Yesterday / 2019)」の脚本を担当した、リチャード・カーティスの代表作品(脚本)で、非常に有名な名作とのことだが、私は見る機会が無かったのだ。
いまさら、あらすじを説明するまでもないが ―― ロンドン西部の町、ノッティングヒルで書店を営む普通の男性、ウィリアム(ヒュー・グラント)と、ハリウッドの大物女優アナ(ジュリア・ロバーツ)の恋の行方の物語である。
ラブ・ロマンスとしては王道だし、奇妙なフラット・メイトや、個性的かつ心温まる友人たちの存在も面白い。
だがしかし。映画史に残る超名作かというと … どうだろう…
ウィリアムの恋心と、彼女を大事にする気持ちはすごく共感するが、アナの方はちょっと行き当たりばったりな言動が ―― そこも彼女の魅力かも知れないが ―― 共感しきれなかった。
超変人のフラット・メイト,スパイクが、ウィリアムの「まともな方の友人たち」に、どういう経緯で加わることになったのか不明瞭だったし、さらにウィリアムの妹がどういうわけでスパイクとカップルになったのかもよく分からない。
行きつけのレストランのオーナーシェフの扱いもちょっと唐突で、そういう細かいところがもったいない映画なのだろうか。
音楽は、エルヴィス・コステロによる "She" が圧倒している。もちろん、オリジナルはシャルル・アズナヴール。
コステロの大熱唱がこの映画には合っており、ジェフ・リンのカバーはちょっと分が悪い。
ビル・ウィザーズの "Ain't No Sunshine" の使い方は上手いけど、"I know, I know, I know..." が無いのが、ちょっと物足りなかった。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズもカバーしている曲で、公式に出して欲しいところだ。
あとは、"Gimme Some Lovin'" が良いシーンで使われていたのだが、たっぷりとは言えず、ちょっと惜しいかな。
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