Time to Move On
2020-12-30


トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ファンとしては、今年最大の出来事は、[Wildflowers & All the Rest] の発売だった。
 出ることがアナウンスされるまでは、「いったい、いつ出るんだろう」と思ったものだが、いざ出てしまうと、「出てしまった」という寂しさもある。

 "Time to Move On" という曲は、印象的なサウンドである一方、コード進行はものすごく単純で(G, D, A, Bm)、これといった強いリフはない。鍵になるのは、ベンモントのピアノと、マイケル・ケイマンによるオーケストレーション。それらが作り出すサウンドの上を、滑らかに鳴り響くマイクのスライド・ギター。  そして重要なのは、トムさんによる豊かな詩の世界だ。
 いまこそ、動くときだ、動き出すときだ、先に何が待ち受けるか分からないけれど ―― 
 詩人としての、トム・ペティの重要性を感じることが出来る、一曲だ。



 ライブでも何バージョンがあるが、ここでは1994年の Bridge School Benefit のライブ。ハウイがトムさんのダブルトラックの役をしているのが、すごく良い。



 演奏はともかく、トムさんは見た目がイケていない。シャツが似合っていないし、前髪に迷いがある。
 どういう訳だか、何回か出演している Bridge School Benefit では、「見た目」で失敗していることが多い。

 1986年。シャツを着るのを忘れている。

禺画像]

 2000年。太っているし、髪が短か過ぎる。

禺画像]
[TP&HB]

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