Ampeg Dan Armstrong "Lucite"
2021-02-12


なんとなく YouTube を見ていたら、フェイセズの "Stay with Me" があがってきた。1971年。わぁお、格好良い!



 ロッドが振り回すマイクスタンドの他に、目についたのが、ロニーのギターだ。
 この透明なボディが印象的なギター、時々、見かける。ググってみると、1969年から2年間ほど作られた、Ampeg 社の ダン・アームストロングによる、 "Lucite" と言うらしい。Ampeg は、ギターとしては、この透明ギターしか知られていないが、ベースアンプの分野の名門だそうだ。

 楽器の外見に凝りだすと、必ずというほど、誰かが「スケルトン」や、「クリスタル」のアイディアを出してくる。もともと木製の楽器だと、プラスチックや、樹脂で作ることが出来るので、けっこう透明が作りやすいのだ。
 ピアノがスケルトンになっているモデルなどは、有名だ。
 ああいう透明な楽器を作る、持つという思いつきは、ちょっと子供っぽい夢に根付いているのではないだろうか。私は「透明な」楽器というと、安っぽい感じがして、あまりありがたく思っていない。

 そうは言っても、格好良さを追求するロックンローラーたちにとっては、透明な楽器はイカしていたのだろう。愛用者も多い。

 そうだ、トムさんやマイク先生も、"Lucite" を弾いていたぞ ―― と画像検索をするまでは良かったが(いくらでも出てくる)、動画までたどりつくのには、ちょっと時間がかかった。何度も弾いているところを見ているはずだが、いざ曲名というと、記憶が怪しい。
 ちょうど1980年頃によく使っていたはずだ。それでやっと見つけたのが、こちら。やはり1980年だった。チョコミント・シャツのトムさん。



1990年代以降には決して見ることの出来ない、若さゆえの切れ味。鋭く、熱く、突き抜けている。
 この "Lucite" の本当の持ち主が誰なのかは、よく分からない。トムさんかも知れないし、マイクかも知れない。この二人は同じギターを分け合って使っている例が多く、どっちの所有なのかよく分からない物があるのだ。
 ごく最近、マイクの家の廊下に、飾ってあったし、ノブズのライブで弾いていたような気もするので、マイクも持っているに違いない。
[TP&HB]
[Rock 'n' Roll]

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