まずはニュースから。
これから公開されるトム・ハンクスとジュリア・ロバーツの「ロマンチック・コメディ」映画,[Larry Crowne] のサウンドトラックに、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(TPソロ名義もあり)や、ELOの楽曲が含まれるそうだ。
Larry Crowne Soundtrack Includes Tunes by Tom Petty, Electric Light Orchestra, Smokey Robinson
シカゴ・トリビューンには、E street bandのClarence Clemonsが亡くなったことを受けて、
A sampling of some of rock's greatest foilsという記事が載っていた。
つまり、ロック史に欠かせない名脇役特集。その冒頭に、マイク・キャンベルが挙げられた。この順番は別に世界一の名脇役というのではなく、アルファベット順に人名を挙げたら、マイクが一番だったとのこと。
Mike Campbell, guitar: Tom Petty's guitarist, songwriting partner and musical confidante in the Heartbreakers since the '70s.
マイク・キャンベル:トム・ペティのギタリストであり、ソングライティングパートナー,70年代以来のハートブレイカーズにおける音楽的腹心の友
"confidante" という言葉を辞書で引いてみると、「心の秘密,特に恋愛問題などを打ち明けられる腹心の友,親友 ― confidant の、女性形」
女性形……?
一応、イタリア語の辞書も引いておく。
[confidente:男女 何でも打ち明けられる人,相談相手。スパイ,密告者,たれこみ屋]
後者の意味はともかく。イタリア語では男女兼用らしい。とにかく、マイクはトムさんの腹心の友ということで。しかも女性形。日本球界で良く言う「女房役」だな。マーくんの女房役は嶋。ダルビッシュの女房役は鶴岡だったが、新参者の大野が割り込み、女の戦い(?)が勃発。しかし、古女房の底力が…(以下略)
「名脇役」などと言ったが、やはりマイク・キャンベルの場合、脇役という位置には納まりきらない存在感がある。だれでも、ハートブレイカーズのライブ映像を見れば、金髪のフロントマンとほぼ同時に、マイクの格好良さが目に入るだろう。
私も最初にハートブレイカーズを見たときから、当然金髪にいさんの格好良さとペアでマイクに惚れていた。シャイっぽい笑顔に、凄い演奏。スタイルも良くて、どこか儚げだけど、とびきりロックンロールな彼。
トムさんはマイク抜きではスタジオする気すらせず、ソロアルバムを作ると称しても、全ての人が「マイクと、誰をプロデューサーにするんだろう?」と当然のように考える。
それで、トムさんはマイクに心の秘密とか、恋愛の相談とかするわけ?…あ、いや、しなくていい。しないで。
マイクが作って、マイクのプレイが最高の "You Wreck Me" 。イントロで、後ろを向いたまま、微妙におしりが揺れてるマイクが可愛い。トムさん、"Confidante" を大事にしようね。
セコメントをする