CHANEL Pygmalion Special Concert
2014-06-18


シャネル・ピグマリオン・デイズ・スペシャル・コンサート「21世紀における『クラシック音楽』の行方」に行った。  場所は、銀座シャネルの4階、シャネル・ネクサス・ホール。

 そもそも!シャネルってどこにあるんですか?!…という次元。
 間違えて店舗に入ろうものなら、速攻で出口に案内されるのではないだろうか。

 シャネルは、10年前から若手音楽家の援助としてシャネル・ネクサスホールでのコンサートを開いており(いわゆる企業メセナの一環)、ピグマリオン・デイズというのがそのコンサートのこと。
 今回は、コロンビア大学中世日本音楽研究所とのコラボレーションで、雅楽楽器の演奏家が加わる。彼らが私の知り合いだったという縁で、このコンサートを見に来たというわけだ。
 おしゃれなシャネルビルのホールへおしゃれなスタッフさんに案内され、スタインウェイのピアノやら、シャネルのマークつきの椅子やらがあるホールへ。渡されるプログラムの紙にもお金がかかっている。おおお・・・さすがはシャネル・・・

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 演目はすべて一柳慧(いちやなぎとし)の作品で、作曲者自身の解説つき。

 正直言って、私は雅楽楽器を使った現代音楽というものをそあまり買っていない。それでも、ある程度は楽しめた。
 1曲目「龍笛とチェロのための音楽」は、今回のコンサートのために書き下ろしたとのことだが、やや、やっつけ仕事的に聞こえる。
 ピアノと笙(いや、尺八のほうだったかな?)の曲では、ピアニストがピアノ線を引っかき始めた。まぁ・・・そういうのが最先端だった時代もある。今となっては、ピアノ線を棒で叩き始めたらもうアウト!・・・というのが私の感想。
 結局、一番良かったのは、最後のヴァイオリンと笙による、「月の変容」。曲想もしっかりしているし、音色的にも、ヴァイオリンの柔らかい表現が、笙とよく合っていた。

 この手の音楽を聴くと、雅楽の古典作品を聴きたくなる。

 コンサートの終わりには、日本語が非常に上手な、シャネルの社長(たぶん、フランス人)が挨拶。そして、「お飲み物のご用意があります」…なぬッ?!そんな演奏会は初めてだ!
 ロゼのスパークリングワインを、イケメンが細長いワイングラスに注いでいる!アルコールが駄目なひとのためには、ペリエがやはり細長いワイングラスに!しかし私は炭酸が飲めない!
 めずらしいおセレブな雰囲気を味わった、ちょっと面白い演奏会だった。
[クラシック]
[邦楽]

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