Sting in Budokan
2017-06-09


6月6日、日本武道館にスティングのライブを見に行った。

 ちょっと待て、スティングのこと、好きだったか?!

 確かに、別にザ・ポリスもスティングもファンだというわけではない。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのツアーに行けないというストレス発散のために、行くことにしたのだ。
 同行の友人に、ポリスの [Greatest Hits] と [Reggatta de Blanc] しか持っていないと言うと、ポリスとしてはそれで十分だと言われた。スティングのソロは全く持っていない。ロックにジャズを入れ込むのが少し苦手なので、敬遠していた。
 実際のところ、ポリスとスティングのソロが半々くらいの曲目で、私でもけっこう楽しかった。

 スティングという人のことをあまり良く知らなかったのだが、スタイルに自信があるのか、ピチピチのTシャツ姿というのが笑えた。友人曰く、「ちょっとナルシスト」
 恰好はともかく、声は良く出るし、終始楽しそうでこれぞミュージシャン、スターという存在感が素敵だった。

 少し意外だったのが、"Every Breath You Take" の「立ち位置」だった。
 この曲はミドル・テンポの穏やかなラブ・バラードで、私がいかにもポリスと感じる、エッジの利いた曲ではない。トム・ペティで言えば "Free Fallin'" にあたる曲で、コンサートを締める曲ではないと思っていたのだ。実際、"Free Fallin'" は最も人気のある曲の一つだが、決してコンサートの最後にはこない。
 しかし、"Every Breath You Take" はアンコールの2曲目。通常、コンサートの締めに持って来る最大の盛り上がりどころに、位置しているのだ(実際には本当の最後に1曲、おまけ的にアコースティックなソロがある)。
 意外な選曲でありつつ、それでも武道館は十分に盛り上がっていたので、ちょっと "Every Breath You Take" を見直した。

 前座のザ・ラスト・バンドレロスがなかなか良かった。スティングが推しているというのだが、それはプロモーション的にそういうことになっているのか(ダイアナ・ロスとジャクソン5のような)、それとも本当にスティングが気に入ったのかは良く分からない。
 ともあれ、新譜やツアーでも共演しているとのこと。曲が良かったので、さっそくEPを買ってみた。ただし、事情があって、あまり聞き込めていない。
[Rock 'n' Roll]

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