Mailman / Count Five
2018-05-30


スタン・リンチがトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのライブでリード・ヴォーカルと取った "Phychotic Reaction" 。オリジナルは、カウント・ファイブだ。
 カウント・ファイブは1966年にこのヒット曲の入った同名アルバムを発表しただけで解散した、サン・ノゼ出身の伝説のバンドらしい。
 私は、彼らについて詳しいことは、まったく知らず、持っているのは [Phychotic Revelation] という曲数の多いコンピレーション版だけだ。

 アメリカのバンドではあるが、UK の影響が非常に強い。ヤードバーズか、ザ・フー、ゾンビーズなどと非常に類似している。
 普通に格好良いなと思いながら聴いていたのだが、中でも "Mailman" と言う曲が極端に良かったので、びっくりしてしまった。



 スペンサー・デイヴィス・グループの "I'm a Man" と見まごうばかりの名曲。"Phychotic Reaction" よりも名曲じゃないかと思ってクレジットを見たら、案の定、彼らのオリジナルではなかった。(とても失礼)
 作ったのは、マイティ・モー・ロジャース ― 1942年シカゴ生まれの、ブルースマンだ。1960年代後半、ライブミュージシャン,セッションマン,ソングライターとして活躍したが、1970年代に学業に戻ったことなどもあり、自身のソロアルバムが最初に発表されたのは、1999年だそうだ。
 カウント・ファイブが、どういう経緯でロジャースの楽曲を演奏することになったのかは、分からない。ただ、ロジャースが1960年代後半にLAに移り住んでいることから、その地縁が、カウント・ファイブにあったのかもしれない。

 ロジャース自身はこの名曲 "Mailman" をレコーディングしていないと思われる。ともあれ、カウント・ファイブの演奏は、まさにロック黄金期, 60年代の息吹が熱く感じられる。これほどイカしたパフォーマンスが記録されているだけでも、十分なのかも知れない。
[Rock 'n' Roll]

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